セロトニンとは、安心感や幸福感をもたらし精神を安定させてくれる脳内物質です。
結論としては、日光に直接あたることで最もよく分泌されますが、日光の代わりにセロトニン分泌することもできます。
またセロトニンが減ると心身にも悪影響をきたしてしまいその点についても後ほど、詳しくご紹介させていただきます。
日光の代わりでセロトニン分泌できる?
日光浴する機会がない方も多くいると思われますが、日光の代わりにセロトニン分泌する方法をお伝えします。
- トリプトファンを多く含む食品を摂取する
- 適度な運動
- よく咀嚼(そしゃく)すること
この3つでセロトニン分泌されるといわれております。
では、ひとつひとつ、具体的に説明します。
セロトニン合成には主に「トリプトファン」という必須アミノ酸、「ビタミンB6」が必要となります。
トリプトファンはタンパク質に多く含まれ、大豆製品や乳製品、卵、赤身肉、レバー、鶏肉、マグロやカツオ、ナッツ類、バナナに多く含まれます。
ビタミンB6はニンニク、ピスタチオ、赤身肉、牛レバー、鶏肉、マグロやカツオ、鮭、バナナなどに含まれます。
その他にも、マグネシウムや亜鉛などのミネラルもセロトニン合成にかかわっております。
マグネシウムには海藻類、ほうれん草、ナッツ類、ゴマなど。
亜鉛は牡蠣、かたくちいわし、豚レバー、きな粉、ナッツ類などに含まれています。
近年は炭水化物を抜いた食事が流行っておりますが、白米、そば、イモ類、もセロトニン分泌には必要なので適度に摂取しましよう。
そして食事の時にはひと口に20~30回を目安に噛むようにしましょう。
よく噛んで食べることもセロトニン分泌につながり、その方が消化もされやすく胃腸にもよいでしょう。
適度な運動もセロトニン分泌を促します。ウォーキングやスクワット、サイクリングなどのリズミカルな運動がおすすめです。
以上の方法でセロトニ分泌を促すことができますが、セロトニン不足の状態が持続すると、体調にも悪影響がでやすくなり、次の項でお伝えいたします。
日光に当たらないと病気になるの?
日光に当たらないと病気になるわけではないが、ビタミンDが活性化しないので骨がもろくなりやすくなると言われています。
その他にも、セロトニン不足になると自律神経が乱れて、心身にも影響が生じやすくなります。
セロトニンは精神安定の作用がありますので、不足すると不安が強くなり情緒不安定になります。
持続してしまうと、うつ病やパニック障害などの精神疾患にもなりやすくなります。
ノルアドレナリンやドーパミンの調整作用もできなくなるので、イライラしたり攻撃的になったり、アルコール依存症や過食も起こしやすくなります。
また、睡眠と覚醒のバランスも悪くなり、不眠症になる可能性もあります。
「病は気から」といいますが、ストレスの持続により、高血圧や糖尿病、ガン、心臓や脳の血管障害などにも影響が出やすくなることは、医学的にも証明されております。
セロトニン不足になると便秘になりやすくなるので、野菜やキノコ、食物繊維をよくとり便秘予防をすることも良いでしょう。
日光を浴びるのはガラス越しでも効果あり?
結論を述べると、ガラス越しでもセロトニンは分泌されますが、ガラスで日光が遮られてしまうので、残念ながらセロトニン分泌は減少します。
そのため充分な効果は得られません。おまけに、サングラスも直射日光を遮られてしまうので、セロトニン分泌促進せず効果はみられません。
屋外で直接日光に当たる事が一番効果あるのですが、屋内にいる場合などはガラス窓を開けて網戸にして日光にあたると、屋外と同様にセロトニン分泌されます。
ただし、夏場は屋外で日光浴する場合、紫外線が強いので日焼け止めなどを塗り、水分補給もし熱中症予防することも忘れないようにしてください。
まとめ
現代社会ではストレスを抱えている人は多いと思われます。
あなたもそうではないですか?
仕事や家事で忙しくて時間がないという時でも、不安をなくし安心させてくれるセロトニンというものがあるんだ、と意識してみてはいかがでしょうか。
意識を変えてみると何かが変わるかもしれませんよ?