科学的に見れば、おみくじの信憑性はないでしょう。
ですが、なぜかおみくじの結果が当たったように感じるときがありますよね?
おみくじとは神様からのメッセージです。神様を信じているかどうかで、おみくじを信じている人とそうでない人に分かれます。
たとえもし神様が存在しないと仮定したとしても、心理学的に見ればおみくじの効果があると考えられます。
その理由を、科学的目線で解説していきます。
おみくじに信憑性はあるのか?
結論から言うと、おみくじの信憑性はありません。
しかし、調査した人のなかでは、正月のおみくじの結果と1年間の運勢を比較したときの適合率は高かったと回答した人が5割ほど占めていたようです。
この数値から見れば、おみくじが当たる確率は半分くらいあるかもしれません。
では、なぜ5割もの人がお御籤の結果どおりの運勢だったのでしょうか?
それは心理学的な要素があるからだと考えられます。
おみくじに科学的根拠はある?
お御籤(おみくじ)は占いの一種とされており、占いはこれまでに様々な種類と歴史があり研究されていますが、スピリチュアル要素が少しでもあると科学的根拠ははっきりとしません。
非科学的である占いは、現代の世の中で娯楽やエンターテイメントとして扱われやすくなっているのが現状でしょう。
本当に占いに確証があり人々が携わった方が良いと言えるなら、政府から一人一人に毎日メールで占い結果を送信して、ラッキーアイテムややれば良いことを教えて全員が幸せになるような政策をしているはずです。
少なくとも日本の経済のために大胆に取り入れていても良いはずです。
おおげさな書き方をしましたが、神様からのお告げだったり未来がズバッと分かったりとスピリチュアルな考え方は科学的には信じがたいことなのです。
ではなぜ占いは当たるのでしょうか?
おみくじが当たると感じるのはなぜ?
それは、御神籤がスピリチュアルではなく心理学や脳科学であり、それらから算出した統計学が使われているから当たると感じるのです。
バーナム効果
多くの簡単な占いでは「バーナム効果」と言われるものが使われています。
「バーナム効果」とは誰にでも当てはまるような曖昧なことを言うことで、自分に当てはまっていると思わせるといった心理現象です。
おみくじは特に曖昧な言い回しが多いですよね。
「待ち人来るでしょう」と書いてあっても、いつ頃なのか、恋人、家族、友人なのか、新しい出会いなのか、具体的には書いていません。
誰でも普通に生きていたらそれっぽい人には出会いますよね。
つまりこのバーナム効果により占いが当たっていると感じることがあるのです。
自己成就予言
お御籤には「自己成就予言」という効果もあると考えられます。
「自己成就予言」とは、思い込みがその通りの結果へとつながることです。
例えば、近々彼氏が出来ますと予言されると、あらゆる男性を意識してしまうようになり、それがきっかけで男性と話す機会も自然と増えて本当に彼氏が出来たというようなことです。
大吉を引くと気分が上がりポジティブになったりして、その後の生活も楽しく感じるようになるのです。
このように、お御籤に書かれていることに注目してしまって、無意識に占い通りの行動をしてしまうのです。
おみくじの大吉の効果はいつまで続くのか?
基本的に引いたお御籤は願い事が叶うまで有効で、初詣で引いたおみくじは1年間とされています。
また、おみくじで出た大吉はその時点での運勢であり、別日におみくじを引けばその時点の運勢が出るようです。
科学的に言えば、おみくじの効果は覚えている限りといったところでしょうか。
結果をお御籤掛けに結ばずに持ち帰って保管したり、スマホで写真を撮っておけば読み返すことが出来ますね。
御御籤は信じるより活用する
成功した事業家やスポーツ選手が占いを信頼する理由として、モチベーションを維持することや人生のアドバイスとして活用できるから、といったことが挙げられています。
占いをして良い結果ならモチベーションも上がり仕事の効率アップに繋がりますし、悪い結果ならそこから良い方向へ持って行くためのアドバイスとしてみれば良いのです。
おみくじの結果をそのまま信じきって単に喜ぶ落ち込むのではなく、おみくじを参考にして、運勢が悪いのならこう生きていこうと気持ちの入れ替えツールにすることです。
まとめ
科学的に見れば、おみくじの信憑性は無いものではありますが、人間の心理的に当たっているように感じたり書かれている方向に無意識に向かって行ったりするのです。
そして、占いにのめり込み過ぎず、モチベーションの向上としてのツールと捉えることで人生を豊かにする可能性があるのです。
このようにお御籤には信憑性はなくとも考え方次第でちゃんと効果はあるのです。
神社やお寺に参拝をしてお御籤を引くというのは日本の伝統的な行事ですので、おみくじの信憑性の有無関係なしにこの文化を大切にしていきたいですね。