おみくじには、大吉や中吉などの運勢だけでなく、相場(そうば)という項目もあります。これは株や為替に関連します。
他にも、おみくじには聞きなれない項目があります。例えば、「商い」や「失物(うせもの)」「待人(まちびと)」などです。これらの項目についても後ほど説明します。
おみくじの項目を覚えておくと、お正月などに引く楽しみが増えます。
また、一人身の場合は「恋愛」「縁談」などをチェックすると良いでしょう。家庭持ちの場合は「争事」「家庭」「出産」などをチェックすると役立ちますよ。
おみくじの「相場」を深堀
「相場」とは、具体的には株取引を指すこともありますが、一般的には商売全般を指します。
そのため、急いで売らずに待つことが利益につながる場合もある、といった内容が書かれています。
さらに具体的に説明します。
おみくじの「相場」に書かれたメッセージの意味
大利(だいり)あり
相場では大きな利益が見込めるという意味です。
今こそ動かす時
現在、売ることで利益が得られるという意味です。
思いきれ 大利あり
迷わず行動することで大きな利益が得られるという意味です。
目先を変えよ
投資対象を変えることでより良い結果が期待できるという意味です。
おみくじの相場で「目先を変えよ」と書かれていた場合、金融商品の銘柄や投資方法を見直すことを促しています。
これは、現在の視点とは異なる角度から物事を考えることを意味します。おみくじで「目先を変えよ」と出た場合は、投資スタイルなどを見直す良い機会かもしれません。
山気を出すな
無理なリスクを取らない方が賢明ですという意味です。
「山気」とは、大きな事業や挑戦をして一攫千金を狙うことを指します。
もしおみくじの相場で「山気を出すな」と出た場合、起業や大きな投資などリスクの高い行動を避けるべきだという意味です。一獲千金を狙うことが、逆に損失を招く可能性があるという忠告です。
したがって、おみくじの相場で「山気を出すな」という結果が出た場合は、しばらくは大きなリスクを冒すことを控える方が賢明です。
手放せば不利
今売ると損をする可能性があるという意味です。
「手放せば不利」というのは、所有している投資商品や金融資産を現時点で手放すべきではないという意味です。
もし今売却してしまうと、思わぬ損失を被る可能性があります。
投資や金融商品の価値が下がって焦っているときには、この言葉を判断の指標として参考にすると良いでしょう。
待てば利あり
慌てずに待つことで利益が生まれるという意味です。
待て 日を選べ
今動くのはやめて、適切な時期に行動することが利益に繋がるという意味です。
「待て日を選べ」というのは、文字通りタイミングを見極めることを意味します。また、「待てば利あり」「待て動かせば損」といった表現も同様の意味合いを持ちます。
具体的には、売買などの行動をする前に一度様子を見て、時間が経過した後に行動することを勧めています。
おみくじの相場で「待て日を選べ」と出た場合、新たな投資への挑戦や売買の行動は、タイミングを見極めてから行うことを意味します。
買え 先で利あり
将来に利益が期待できる投資を行うことが重要ですという意味です。
「買え」というのは、「売れ」の対義語です。つまり、今迷っている銘柄や投資商品がある場合は、今購入しておくのが良いというアドバイスです。
また、「先で利あり」という表現があるように、今購入すれば将来的に大きな価値を持つ可能性があるということです。
興味を持っている銘柄や金融商品がある方は、良い機会と捉えて購入することも考えてみてください。
見合わせ今が大切
現在の状況を守りながら、機会を待つことが肝要ですという意味です。
売り急ぐべからず
急いで売ることは避けた方が良いという意味です。
無理をすると大損
無理な行動は大きな損失をもたらす可能性があるので注意が必要です。
これらのメッセージは、おみくじの相場に関するアドバイスや行動指針を示しています。言い回しが独特ですが、大まかな意味は理解できるでしょう。
おみくじで「売れ」や「大利あり」と書かれていた意味は?
おみくじ相場で「売れ」と書かれている場合、それは所有している金融資産を売却することを示唆しています。
そして、「大利あり」という言葉が後に続いていれば、その売却によって大きな利益が期待できるということです。
ただし、これらは占いの一環であり、金融的な根拠があるわけではありません。迷ったときや後押しを必要とするときに参考にする程度で構いません。
おみくじの相場は宝くじ購入の参考になる?
おみくじの相場で「大利あり」や「買え」といった行動をすべきだというお告げが出た場合、宝くじを購入すべきかもしれないと考える人もいるでしょう。
何となく運が味方しているように感じるため、多くの人が買いたいと思う気持ちになりやすいです。
しかし、一般的にはおみくじの相場は株式や仮想通貨などの投資商品や金融資産に関連するものとされています。
ギャンブル性の高い宝くじは、相場の対象外と見なされることが一般的です。
さらに、相場は主に投資判断の助言として考えられるべきであり、直接的には運勢に影響を及ぼすものではありません。
運勢を判断する際には、総合運の吉凶を参考にすることが推奨されます。
おみくじの「相場」と「商い(あきない)」の違いは?
おみくじには「相場」と「商い」という項目がありますが、両者は似ているようで厳密には異なる意味を持っています。
それぞれどのような意味なのでしょうか?
おみくじの相場は、主に「株式」や「為替」の動向や利益について記されています。
投資商品や金融資産の売買時期や行動判断の参考になるアドバイスが中心です。特に投資に関心のある方にとって重要な項目と言えます。
一方、おみくじの商いは、商売や金銭が関わる仕事全般について述べられています。
会社員や個人事業主、起業家などが関心を持つであろう内容です。
また、商いには医療や教育なども含まれます。たとえば、病院は治療費や薬代などさまざまな利益が発生するため、商いに分類されます。
「相場」と「商い」は、利益の有無や適切な行動のタイミングに関するアドバイスが共通していますが、その対象や内容は異なります。
商いの項目の意味一覧
損なし 相当利あり
損失はなく、大きな利益が見込めますという意味です。
利益たしかなり
確実に利益が得られるという意味です。
買うに吉 利あり
購入すると利益が得られるという意味です。※「買う」はここでは仕入れの意味です。
あせらず時を待て
今は静かにして、良い機会を待ちましょうという意味です。
十分ならずともかならず利あり
十分な利益ではないかもしれませんが、必ず利益が出るという意味です。
小利あり
わずかな利益がありますという意味です。
利あらず
利益が得られないという意味です。
利益少し焦るな 後になれば益あり
利益は少ないかもしれませんが、焦らずに待てば後で利益が出るという意味です。
かいよし うりわるし
仕入れは順調ですが、売れ行きが芳しくないという意味です。
損あり 待つべし
現在の状況では損失が見込まれるため、待つべき時期です。
「相場」と「商い」以外の項目の意味
- 願望(ねがいごと):自身の望みに関連すること
- 待人(まちびと):自分の人生に影響を及ぼす重要な人物に関すること
- 走り人(はしりびと):過去にいた人に関すること
- 抱え人(かかえびと):雇用や雇用関係に関すること
- 失物(うせもの):紛失したものやなくしたものに関すること
- 探し物(さがしもの):探している物に関すること
- 旅行(たびだち):旅行や移動に関すること
- 商売(あきない):金銭に関わる業務全般、商売に関すること
- 学問(がくもん):学習や教育に関すること
- 相場(そうば):株や為替などの市場に関すること
- 争事(あらそい):口論や争い、訴訟に関すること
- 恋愛(れんあい):愛情に関すること
- 縁談(えんだん):結婚に関すること
- 転居(やうつり):引っ越しや移住に関すること
- 健康(けんこう):健康や病気に関すること
- 出産(おさん):出産に関すること
- 方位(ほうい):方向や位置に関すること
- 土木(どぼく):土木工事や建築に関すること
これらの項目は神や仏からの助言が含まれており、直接的な運命に関連するものではないことに注意してください。
状況や思考と異なる場合もありますが、自らの努力によって好転させることが可能です。
おみくじ全般の項目の意味
- 大大吉:非常に幸運な状態
- 大吉:縁起や運勢が良い ※ただし、これから運が下降する可能性もあるとされています。
- 向大吉:大吉に向かう良い運
- 末大吉:縁起が良く、幸せな状態
- 中吉:吉よりは劣るが、小吉よりは上
- 小吉:中吉よりは下だが、末吉よりは上とされる
- 末吉:将来に向けて好転する可能性のある運勢
- 末小吉:将来は吉になるが、大吉には至らない
- 凶:縁起や運勢が悪い ※必ずしも運が悪いことが起こるわけではなく、「現状が改善されないと運が下がる」という意味であることが多い
- 大凶:非常に悪い状態、極めて不運な状況 ※さらに運が悪くなる可能性があるため、行動は慎重に検討すべきである
大大吉や末小吉などは、一般的にはあまり知られていない運勢ですが、大吉や大凶などは広く知られています。
「私も見たことないです」
ただし、大吉が引かれたからといっても、運勢が急降下するわけではなく、また凶が出たからといっても、必ずしも将来の運勢が悪いとは限りません。
運勢は変化しやすく、具体的な状況や対処方法によっても影響されます。
これらの情報を理解しておくと、おみくじやくじ引きの結果をより適切に受け止めることができます。
まとめ
おみくじの内容は、占いと混同されがちですが、実際には神様や仏様からのメッセージ(お告げ)です。
そのため、おみくじは占いではなく、確定した運勢を示すものではありません。この点を理解しておくことが重要です。
したがって、凶を引いたとしても、そのアドバイスに従えば運が好転することもあります。
一般的に凶が出た場合、運気が悪いと考えられがちですが、必ずしもそうとは限りませんので、過度に心配する必要はありません。
株取引をしている方やこれから始めようと考えている方も、おみくじを引いた際には「相場」を参考にすることをおすすめします。