モコモコとした白い姿から、「雪の妖精」として知られる鳥、シマエナガ。
シマエナガは夏はどこにいる?と思うかもしれませんが、この鳥は留鳥であり、年間を通じて同じ場所に滞在します。
その生息地は北海道であり、冬でも夏でもこの地域で過ごします。
時折、シマエナガが北海道以外の地域に出現することもありますが、これは通常、迷鳥と呼ばれる現象です。
シマエナガは夏の北海道のどこにいる?
冬には都市部でもシマエナガが見られますが、夏になると森に戻ると言われています。
これは、シマエナガにとって森は食事や身を守るために安心できる場所だからです。シマエナガの食事は主にアブラムシや樹液、果実、昆虫や虫の卵などです。
春から夏にかけて、北海道の森林や公園には豊富な緑が広がり、シマエナガの主食も多く存在します。そのため、夏には森の中にいることが多いのです。
しかし、冬になると食糧が減少し、森の中でも木の実や虫を見つけるのが難しくなります。そのため、シマエナガは都市部に出てきます。この時期は街中でシマエナガを見るチャンスとなります。
食物連鎖の観点から見ると、シマエナガは猛禽類に捕食されやすい立場にあります。そのため、葉が茂る森はシマエナガにとって最適な隠れ家であり、食事にも適した場所です。
したがって、夏にはシマエナガが森の中にいることは、食事や身を守る上で理にかなっていると言えます。
千歳市にあるバードウォッチングカフェは、シマエナガに会えるかもしれないということで有名ですが、実際に会えるかは運次第です。
シマエナガは北海道以外だとどこにいる?
シマエナガを見たいけれど、北海道まで行くのは難しいし、近くで見たいと思っている方へ朗報です。
亜種エナガなら、少し林のある公園で観察することができます。亜種エナガは、頭部に黒く太い眉斑がありますが、他には大きな違いはありません。それでも、とても可愛らしい姿をしています。
特に冬の時期がおすすめです。エナガを見つけるために、郊外の公園の林を散策するのは、素敵な時間になるでしょう。
シマエナガはどこにいる?探し方
シマエナガを見るのに最適なのは冬で、12月から2月が特に良い季節です。北海道では雪が積もり、一面が銀色に輝きます。
その中で白い毛に覆われたシマエナガが飛ぶ姿は、愛称で「雪の妖精」と呼ばれることもあります。
しかし、シマエナガは実は気性の荒い鳥としても知られています。
常に活発に動き回るため、写真を撮るのは非常に難しいと言われています。出会えたとしても、ぼやけた写真しか撮れないことも珍しくありません。
シマエナガは緑が多い公園や神社、森林地などで多く見られます。そのため、街中にある公園でも出会える可能性があるということ。
木に付いている虫や種子、樹液などを食べるために木をウロウロ動き回っています。その点、冬は葉が落ちているので探しやすいですね!
しかし、夏になると山奥の葉の生い茂る森の中へ帰っていくことがほとんど。高い木の上の方にいることが多く見つけるのはさらに難しくなってしまいます。
シマエナガの鳴き声に注目
シマエナガを見つける際に、最も役立つ手がかりはその鳴き声です。
シマエナガは「ピーピーっ」とか、「ジュルルジュルリ」という独特の鳴き声を発します。
シマエナガの存在を示唆する場所を見つけることは大切ですが、ただただ目で探すのではなく、耳を傾けて鳴き声を追うことをお勧めします。
シマエナガは群れで行動するため、同じ鳴き声が複数聞こえてくることもあります。これもヒントになるでしょう。
シマエナガの夏の姿と冬の姿の違い
冬にはふっくらとした白い羽毛をまとったシマエナガですが、夏になると見た目ががらりと変わり、スリムになります。
夏のシマエナガは羽の色も茶色がかっており、冬とは見分けがつかないかもしれません。
「雪の妖精」と称されるシマエナガは、本当に愛らしい姿をしています。
・白くてモフモフ
・つぶらな瞳
・丸い体と長い尾
冬のシマエナガは寒さに耐えるため、ふわふわな丸っこい体になっています。群れで10羽ほど行動し、都市部や公園でも見かけることができます。
しかし、夏になると森の中に戻るため、公園や都市部での観察は減少します。
夏のシマエナガは毛が短くなり、スリムな姿になります。首回りが黒っぽくなり、羽毛も茶色く変化します。
見た目は小さなスズメのようになります。夏は主に山奥の森で過ごすため、都市部や公園での観察は少なくなります。
まとめ
シマエナガは白くて丸く、とても愛らしい姿をしています。
そのかわいらしい姿は冬だけの貴重なもので、夏には少し雰囲気が変わってしまいます。
北海道の公園などで幸運にも見ることができるかもしれないので、機会があればぜひ観察してみる価値がありますね。