雛人形を手放す手段として、寄付が一つの選択肢として挙げられていますか?
雛人形はこれまでの成長を象徴し、大切にされてきた存在であり、そのために捨てることに躊躇する方も多いです。そのため、雛人形を寄付する考えを持つ方もいらっしゃるでしょう。
実際には、雛人形の寄付を受け付けている団体が複数存在し、寄付が可能です。ただし、寄付後の具体的な用途を確認せずに行うと、自身の意図と異なる結果につながる可能性もあります。
この記事では雛人形を寄付する手順や、他の手段についても紹介しています。記事を通じて、自身が雛人形をどのように手放したいかを考えてみてください。
雛人形を寄付できる施設・団体はどこ?
実際には、寄付を受け入れている組織には、保育園、幼稚園、老人ホーム、寄付団体などが存在し、また、雛人形を用いたイベントを企画している組織もあります。
以下にいくつかご紹介しますので、気になる組織があれば、寄付を考慮してみることも良いでしょう。
雛人形を寄付したいならこのイベントはどう?
全国各地で、雛人形を使用したイベントやお祭りが盛んに催されています。
供養を目的とした寄付を募るイベントや大量の雛人形を展示する催し物など、多岐にわたります。
ただし、寄付を行う際には、状態が著しく悪いものは受け入れてもらえない可能性があるため、注意が必要です。
また、寄付を行うには通常、費用が寄付者の負担となります。
送料、供養料、保管料など、さまざまな費用が発生するため、複数のイベントやお祭りを比較して検討することが重要です。
イベント | 主催 | 期間 | 寄付の方法 |
---|---|---|---|
かつうらビッグひな祭り | 千葉県勝浦市 | 令和5年9月1日~10月31日 | 発送または持ち込み |
岩槻人形供養祭 | 岩槻人形協同組合 | 毎年11月3日の当日持ち込み | 事前受付で発送が可能 |
勝浦ビッグひな祭り | ビッグひな祭り実行委員会 | 例年、1月末の土日(2日間) | 発送または持ち込み |
「かつうらビッグひな祭り」では2か月間の受付期間があったり、「勝浦ビッグひなまつり」ではわずか2日間しかなかったりと、イベントごとに受付期間が異なるため、詳細は公式サイトで確認することが大切です。
持ち込みや発送の際も、ほとんどの場合、事前受付が必要となりますので、十分に注意が必要です。
多くのイベントでは、人形のみを受け付けており、ガラスケースなどは基本的に含まれないことが一般的ですので、予めその点を考慮しておくと良いでしょう。
幼稚園などの自治体でも寄付できるかも
寄付の手段として、幼稚園、保育園、養護施設、老人ホーム、福祉施設などに直接問い合わせる方法があります。
各施設には直接電話やメールで連絡するか、公式サイトで情報を確認すると良いでしょう。
一部の自治体では、引き取り先を提案してくれることもあります。その場合、市役所や区役所などに連絡してみると良いでしょう。
ただし、雛人形は譲渡が適切でないという意見も存在するため、無理に押し付けないように注意が必要です。お互いに気持ちの良いやり取りができるよう心掛けましょう。
無料で雛人形を引き取ってくれる団体ある?
NPO法人などの団体では無料で引き取ってくれるところはほぼないです。料金が発生します。
様々な目的で雛人形の寄付を募っているさまざまな団体が存在しています。
自身の目的を理解した上で、納得できる団体が見つかれば、寄付を考慮することが良いでしょう。目的が明確であれば、大切に育ててきた雛人形を安心して託すことができます。
雛人形の寄付を受け入れている団体の中には、国内外でのリユースを目指しているものが多く見受けられます。
寄付を通じて、次に雛人形を引き取る人が幸せな気持ちになることを願うことでしょう。
女の子が産まれた家庭に引き取ってもらうことができるかも
友人や親戚など、女の子が誕生した家庭でお互いに合意のもとで雛人形を譲り渡す手段も考えられます。
また、ジモティーなどを活用して、譲り手と希望者がマッチングする可能性もあります。
この場合、壊れている箇所や保管状態、展示時のサイズなどを事前に共有しておくと良いでしょう。
ただし、自宅で飾っていた際に霊的な経験がある場合、譲渡は慎むべきです。そうした事情が予期せぬトラブルにつながる可能性があるため、慎重に注意することが大切です。
寄付以外で雛人形を引き取ってもらえる場所
寄付を考えているけれども、引き取り先が見つからない場合もあるでしょう。
引き取り先が見つからずお悩みの方に向けて、次は寄付以外の手段をご紹介します。お家に合った方法を見つけてみてください。
寺、神社
厄をかわりに受けてくれた感謝の気持ちをこめて、供養の後にお焚き上げを行う方法があります。人形には魂が宿ると信じられているため、しっかりと供養して適切に送り届けましょう。
雛人形だけでなく、人形の供養を受け付けている寺社は数多く存在します。まずは雛人形の供養が可能かどうかを、事前に連絡するか公式サイトで確認してください。
以下に、供養を受け付けるいくつかの寺社を紹介していますので、参考にして寺社での供養を検討してみてください。
寺社 | 連絡先 | 住所 | 依頼方法 |
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長福寿寺 | 0475-46-1837 | 千葉県長生郡長南町長南969 |
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大本山正暦寺 | 0742-62-9569 | 奈良市菩提山町157番地 |
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旧百々御所宝鏡寺 | 075-451-1550 | 京都市上京区寺之内通堀川東入ル百々町547 |
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供養を頼むことができる寺社では、通常、昼間に直接持ち込んで現地で供養を受けることが一般的です。また、発送にも対応している寺社が多く存在します。
一般的な供養料金は約3,000円から10,000円程度です。サイズや人形の数量によって料金が変動することがあります。
寺社が混雑する時期などは、即時に受け付けてもらえないこともあるため、注意が必要です。
雛人形の寄付はお勧めしませんが、普通に捨てることが心に負担をかけると感じる場合は、寺社での供養が適しているでしょう。
人形供養代行サービスに引き取ってもらう
雛人形の供養を希望するけれども時間が不足している方には、供養代行サービスがおすすめです。供養代行サービスでは、送料などが有料になる場合もありますが、供養のために自ら持ち込む手間が省けるなどの利点があります。
代行サービスでは、本人の代わりに供養祭などのイベントを行ってくれ、料金相場は約5,000円程度が一般的です。
「一般社団法人日本人形協会」では、代行を頼む際に「お人形差出キット」を提供してくれるので、梱包するだけで後は郵便局が集荷に来る便利なサービスです。
粗大ごみとしてお雛様を処分する
手段としては、粗大ゴミとして廃棄することが考えられます。大きさによっては通常の可燃ごみや不燃ごみとして処分できることもありますが、人形を捨てる際には見えないように注意すると良いでしょう。
例えば、東京都では30cm以上が粗大ごみの扱いとなるため、指定の大きさを超える場合は粗大ごみとして処分します。
粗大ごみでは、ケースや付属品、人形などをまとめて処分できるメリットがあります。ただし、ごみの処分ルールは自治体によって異なるため、確認を怠らずに行うようにしましょう。
自分で雛人形を供養することはできるのか?
不要となったものを処分する際には、事前に簡単なお清めを行うと良いでしょう。手軽に自分で行えるお清めの手順は以下の通りです。
- 人形の汚れを取り、できるだけ清潔な状態にする。
- 白い布や和紙の上に人形を置き、塩を人形にまくことでお清めを行う。
- 人形を白い布か和紙で包んで作業完了。
供養には通常、お焚き上げが関連しているイメージがありますが、自分で供養をする際にはそれほど複雑なことは必要ありません。
自ら供養を行う場合でも、感謝の気持ちを込めることが大切です。
まとめ
気分的に雛人形を処分するのは良くないですよね?
どうせなら大事にしてくれるところに引き取ってもらうのが一番ですが、なかなかそういった場所はありません。
私的には幼稚園など老人ホームなどの自治体施設に引き取ってもらうのが一番いいような気がします。
どうでしょうか?