結論としては、睡眠薬の代わりにパブロンの服用はオススメ出来ません。
確かにパブロンには眠気を誘う成分が入っている物があります。
しかし、それはあくまで副作用。一般的に考えてデメリットなのです。
今回は、以上のことを踏まえた睡眠薬の代用品について3つのことをまとめていきます。
・睡眠薬の代用品としてパブロンは使える?
・睡眠薬の代用品として使える他のものは?
・睡眠薬なしで寝る方法は?
睡眠薬の代用品としてパブロンは使える?
先ほどの通り、パブロンを睡眠薬の代用品として使用することはオススメ出来ません。
パブロンなどの風邪薬には、抗ヒスタミン剤が含まれており、これが眠気を誘う「副作用」の原因になっています。
この抗ヒスタミン剤によって確かに眠気は誘われますが、翌日の昼頃になっても眠気が残ってしまいやすいのです。
睡眠を取って翌日のパフォーマンスに繋げたいのに、その睡眠のために飲んだ薬が翌日のパフォーマンスを下げる原因になってしまっては意味がありませんね・・・
他にも、長期的に服用することによって効果の薄れ、認知症のリスク増加などのデメリットがあります。
以上の理由から、パブロンを睡眠薬の代用品として使用することはオススメ出来ません。
市販で売られている睡眠導入剤にも、この抗ヒスタミン剤が含まれていることが多いので気になる方は避けるようにしましょう。
睡眠薬の代用品として使える他のものは?
睡眠薬の代用品として使える他のものは漢方がオススメです。
西洋医学の薬は直接的に眠りを誘いますが、漢方は心身のバランスを整えることによって、関節的に睡眠を誘います。
なので、より自然な睡眠が取れ、良質な睡眠へつながるのです。
そんな睡眠に有効に漢方を3つ紹介します。
・加味帰脾湯(かみきひとう)
心身の疲労によって生じるイライラの鎮静化に効果があります。
貧血にも効果があります。
・紫胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
精神的なストレス(不安)によって滞った気を巡らせ、身体の熱を冷まし、心を落ち着かせる効果があります。
・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)
感情の高ぶりを抑え、自律神経の働きを安定化させる効果があります。
それによって、苛立ち、緊張などを抑える効果があります。
以上3つは、体の調子を整え、心を穏やかにさせる効果がある漢方薬です。
心身が整うことによって、良質な睡眠へ繋がることが期待出来ます。
漢方は副作用が少なく、依存性も低いのでデメリットがあまりありません。
それでも、薬に頼ることなく不眠を解消したい方に向けて、次に睡眠薬なしで寝る方法についてまとめてみました。
睡眠薬なしで寝る方法は?
睡眠薬の代用品として使える他の物は食事です。
良い睡眠を取るために摂取した方が良い栄養素を3つ紹介します。
ビタミンB1
ビタミンB1は血行を良くし、疲労物質の排泄を促します。
そして、神経系にも働きかけて情緒を安定させる効果もあります。
ビタミンB1が多く含まれる食材は、豚肉や玄米、海苔などがあります。
トリプトファン
トリプトファンは必須アミノ酸の1つで、脳内ホルモンのセロトニンの原料として使われます。
そして、このセロトニンは睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンに変わっていきます。
トリプトファンがこのメラトニンに変化するには少し時間がかかるので、寝る前ではなく、朝食で摂取するようにしましょう。
トリプトファンが多く含まれる食材は、牛乳、ヨーグルトなどの乳製品や、レバーなどがあります。
GABA
GABAはアミノ酸の一種でストレス解消に役立つ栄養素です。
ストレス解消や睡眠改善を謳っているGABA配合のチョコレートが、一時期人気になったことで知っている人も多いのでは無いでしょうか。
そんなGABAは、トマトや玄米、味噌などに含まれます。
食生活を変えることは、睡眠の改善だけでなく心身のバランスを安定させることに大きな影響を与えます。
積極的に上記の栄養素を摂取してみましょう。
まとめ
今回は睡眠薬の代用品についてまとめてみました。
パブロンや、市販の睡眠薬には抗ヒスタミン剤が含まれていることが多く、これが眠気を誘う原因となっています。
しかし、抗ヒスタミン剤にはデメリットが複数あるため長期的な服用は避けた方がいいみたいです。
それと比べ、漢方や食べ物の栄養は心身のバランスを整え、関節的に睡眠をうながします。
なので、より自然な睡眠が取れることがわかりました。
睡眠薬を試す前に、まずは漢方や食生活の改善にチャレンジしましょう!